みなさまこんばんは
なかなかスッキリするお天気が続きませんね・・・
さて、今回の健康講座は熊本震災後によく言われている
エコノミークラス症候群について少しお話させて頂きたいと思います。
下肢が圧迫されてうっ血状態となり、血栓が生じることにより発症します。
そして、この血栓が肺に詰まってしまうことを「肺塞栓症」と言います。
この2つを合わせて「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」と言います。
「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」の原因の1つは、航空機内などの乾燥した空間や、
低い気圧によって体内の水分が蒸散しやすくなり、血液の粘度が上昇してしまうことにあります。
水分摂取の不足や、アルコール摂取なども脱水傾向を招き、血液粘度上昇のリスクを高めます。
このような状態で長時間座位により下肢が圧迫され続けると、うっ血を起こし、血栓が生じてしまいます。
これを「深部静脈血栓症」と言います。
また、気圧が低い場合は、よりうっ血しやすくなります。
生じた血栓は、立ち上がった際などに、血液の流れにのって移動し、
肺の細い血管で詰まることで呼吸困難や動悸をひきおこします。
これが「肺塞栓症」です。
このようにして「旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)」が発症するのです。
足のマッサージをしましょう!
長時間座位による血液の循環状態悪化、特に下肢の循環悪化を回避するには、
適切な運動や下肢の循環を良好にするマッサージが有効で、血栓の予防にもなります。
適切な水分摂取は必須!
血液粘度の上昇を惹起する脱水を防ぐためには水分の適切な摂取が必要ですが、
ビールなど利尿作用のある飲料ではむしろ脱水が助長されます。