【福祉人の旅】性善説と性悪説(その2)

前回に続き性善説と性悪説の話です。

今回は性善説について考えます。

 

もともと性善説とは、古代中国の哲学者である「孟子」が説いたとされています。

本来の人間の性質は善である。しかし時に不善になるのは、人為的な外からの力の結果である」

というものです。

つまり人間はもともと善であるが、努力を怠れば(外部からの影響に負ければ)悪にもなり得る、ということだそうです。

 

これもまた私の勝手な解釈ですが、善とは「自己犠牲」や「献身」ではないかと思います。

人間は本質的に他者に喜んでもらいたいと願っているが、他者の反応が否定的であったり、

受け入れてもらえなかったりすると他者のために行動しなくなる(自分勝手になる)という解釈です。

 

人は一人では生きていけないため、周りに認めてもらったり、感謝されたりすることで

自分の気持ちを安定させているのではないでしょうか。

 

性善説も正しいような気もしてきましたが、性善説と性悪説の比較を次回考えたいと思います。