前回に続き性善説と性悪説の話です。
今回は性善説について考えます。
もともと性善説とは、古代中国の哲学者である「孟子」が説いたとされています。
「本来の人間の性質は善である。しかし時に不善になるのは、人為的な外からの力の結果である」
というものです。
つまり人間はもともと善であるが、努力を怠れば(外部からの影響に負ければ)悪にもなり得る、ということだそうです。
これもまた私の勝手な解釈ですが、善とは「自己犠牲」や「献身」ではないかと思います。
人間は本質的に他者に喜んでもらいたいと願っているが、他者の反応が否定的であったり、
受け入れてもらえなかったりすると他者のために行動しなくなる(自分勝手になる)という解釈です。
人は一人では生きていけないため、周りに認めてもらったり、感謝されたりすることで
自分の気持ちを安定させているのではないでしょうか。
性善説も正しいような気もしてきましたが、性善説と性悪説の比較を次回考えたいと思います。