円安が続き、ニュースでは「悪い円安」との報道がされています。
原料などを輸入に頼っている日本では、円安により原料費などの値上がりとなり、結果販売価格が上昇するが、
企業の利益は増えないため賃金が上がらず、値上げによる購買意欲の低下から景気が悪化する、
というのが「悪い円安」のメカニズムです。
そもそも、今の日本では安く販売、購入することが良いといった風潮が強く、
企業側も高性能や高品質の製品を高く生産販売するより、ある程度の性能品質の商品を少しでも安く売るということを
理念とする企業が多いことが要因の一つかもしれません。
皆さんの意識の中でも、「高い」と「安い」では「安い」の方が良いイメージを持つのではないでしょうか。
高性能高品質の製品を適正価格で販売する企業が成長すると、その企業で働く従業員の賃金も上がり、
その従業員の購入意欲が刺激され、多くの物が売れ景気が上昇する。
このスパイラルに転換できなければ悪循環は続いてしまいそうです。