高齢者や小児は脱水症を起こしやすい
脱水症とは、体内から水分だけでなく
塩分などの電解質が同時に失われる
ことによって体液が減少し、脳や消化器
筋肉などに生じる異変をいいます💦
体液はおもに水と塩分で構成されていて
体液はおもに水と塩分で構成されていて
体温調節や栄養素・酸素の運び込み
不要な老廃物を運び出す役割をもっています。
そのため、体内から体液が減少すると
脳ではめまいや立ちくらみに頭痛
意識消失やけいれんなどを引き起こす
可能性が高まります💦
消化器では食欲低下や嘔吐(おうと)
消化器では食欲低下や嘔吐(おうと)
下痢など、筋肉では痛みに加えて
しびれや麻痺(まひ)、こむら返りなどが
起きやすくなります。
体液は年齢とともに減少していき
体液は年齢とともに減少していき
体重あたりの割合では小児が80%
成人が60%、高齢者では50%ほどまで
低下します。高齢者が脱水症を
起こしやすいのは、このためです。
なお、小児は体液が多い一方で
なお、小児は体液が多い一方で
喪失する割合も多く、さらに自分の意志で
水分補給できないケースもあるなど
脱水症を引き起こす原因が多くあるので
やはり注意が必要です⚠️
爪の色で判断するセルフチェック法
症状が現れにくい「隠れ脱水症」は
「熱中症予備軍」ともいわれているようですが
体のどの部位にどのような「サイン」が
生じるのでしょうか❓
比較的わかりやくおすすめしたいのが
比較的わかりやくおすすめしたいのが
『爪のセルフチェック』です✅
まず、手の親指の爪の色がピンクであることを
まず、手の親指の爪の色がピンクであることを
確認し、爪を逆の指でつまんでみてください。
つまんだ指を離したときに
白かった爪の色がもとのピンクに戻るまでに
3秒以上かかるようでしたら
脱水症を起こしている疑いがあります💦
CRT(Capillary Refill Time=
CRT(Capillary Refill Time=
毛細血管再充満時間)と呼ばれ
災害で大出血した際などに循環不全を
簡易的に確認する指標として
指をおさえて血の巡りをみることがありますが
それと同じやり方です。
指先は細い血管が集中している部位で
指先は細い血管が集中している部位で
循環機能の変化が現れやすいため
脱水症になっているかどうかを
判断する目安になるのです❗️
尿の色からも判断できる!?
尿の色は、脱水症を判定するのに
わかりやすいチェックポイントです。
正常な状態の尿の色は、薄い黄色です。
正常な状態の尿の色は、薄い黄色です。
ところが体内の水分量が少なくなるにつれて
尿の黄色味は濃くなっていき
オレンジ色から茶褐色へと
見た目が変化します❗️
厚生労働省では
厚生労働省では
『尿の色による脱水症状判定チャート』を
発表しています。
(1)の薄い黄色なら問題はなく、ふだんどおりに水分を摂りましょう。
(2)のようにやや黄色味が濃くなって見えたら、問題はない程度ですがコップ1杯程度の水分を摂りましょう。
(3)のように濃い黄色になったら、1時間以内に約250mlの水分を摂ってください。屋外にいたり発汗していたりしたときは、500mlの水分を摂りましょう。
(4)のようにオレンジ色になったら、すぐに250ml、屋外や発汗時は500mlの水分を摂りましょう。
(5)のように茶褐色になっているようでしたら、すぐに1000ml以上の水分を摂りましょう。さらに茶褐色が濃かったり、赤色や茶色が混ざっていたりするようでしたら、脱水症以外の問題が考えられるので、すぐ病院へ行ってください。
尿の黄色は『ウロビリン(ウロビリノーゲン)』
という成分に由来します。
正常な状態では排泄(はいせつ)時の
ウロビリン量はほとんど変動しません。
排泄される水分量の減少、つまり脱水症が
進むにつれて黄色味が濃くなっていくのです❗️
尿が黄色味ではなく
尿が黄色味ではなく
透明な場合も問題があるのですか❓
透明な場合は水分過多や
透明な場合は水分過多や
腎性尿崩症(じんせいにょうほうしょう)
糖尿病などの可能性が考えられます❗️
そのほかにも、白濁なら膀胱炎(ぼうこうえん)や
そのほかにも、白濁なら膀胱炎(ぼうこうえん)や
腎盂腎炎(じんうじんえん)、赤色なら
血尿や尿路結石症などの疑いもあります‼️
ただし、睡眠中は尿を濃縮する機能が
ただし、睡眠中は尿を濃縮する機能が
働いているため、朝起きたときに尿の黄色が
濃いのは問題ありません。日中になっても
朝と同じような濃い黄色の尿のままでしたら
脱水症の可能性がありますので
注意が必要です⚠️
手の冷たさ、舌やわきの下の乾燥も要注意
爪と尿以外に簡単にできる
セルフチェックはあるのでしょうか❓
手の甲の皮膚をつまんでみて
手の甲の皮膚をつまんでみて
その形から3秒以上元に戻らないときも
脱水症の疑いがあります。これは
皮膚には多くの水分が含まれていて
健康であれば弾力性を有しています。
ところが脱水症を起こしていると水分が減り
弾力性が失われているからです。
また、握手をしてみて、相手の手が
また、握手をしてみて、相手の手が
冷たかったら注意してください。
一般的に脱水症になると手や足先に
血液が行かなくなって冷たくなるからです。
さらに、舌を見て乾いていたら
さらに、舌を見て乾いていたら
脱水症の疑いがあります。
脱水症になると口中の唾液(だえき=つば)が
減少し、舌の表面が乾燥してくるからです。
その他にも、とくに高齢者の場合
その他にも、とくに高齢者の場合
わきの下を確認してみてください。
通常、高齢者のわきの下は、
発汗による潤いがあります。
ところが脱水症だと汗が出なくなり
わきの下が乾燥していますので
発症している可能性があります❗️
さまざまな脱水症のセルフチェック法が
さまざまな脱水症のセルフチェック法が
ありますが、室温の低い場所など
その人がいる環境よって誤差が生じたり
マニュキュアを塗っている爪だと
色の変化がわかりにくかったりもするそうです。
セルフチェックの結果はあくまで
セルフチェックの結果はあくまで
「目安」であることを理解して
なによりもこまめな水分補給などの
基本的な対策を忘れずに
熱中症につながる脱水症の
予防を心がけましょう😊