【福祉人の旅】自制心と誘惑

自制心と誘惑の関係についてのお話です。

物事を達成するには努力が必要で、努力をするためには誘惑に打ち勝つ自制心が必要と思います。

さぞ、偉大なことを達成した人は強い自制心を持っていることでしょう。

しかし、アメリカの偉大な大統領がある雑誌のインタビューに対し、

「この数年間、何度も禁煙に挑戦してきた。しかしストレスから我慢できなかった。

だが今度こそ決意した。煙草をやめる」

と誓ったそうです。

ところがその数年後にテレビで

「やめるにはやめたが、たまに吸ってしまうことがある」

と述べたそうです。

偉大なことを達成した人は強い自制心を持っているわけではないのかもしれません。

ある心理学者は、

「1日のうちに使える自制心の量は決まっていて、自制心を使えば使うほど使える自制心は少なくなる」

と推測しました。

そうなると自制心を要する作業を行う前にはなるべく自制心を使わず、温存しておいたほうがいい、

ということになります。

仕事をする場所の周りには誘惑となるものを置かない、

ダイエットをするときには周りに食べ物を置かない、

などでしょうか。

ですから意志の弱い私は、1日に使える自制心はかなり容量が少ないと考え、

出来る限り誘惑から遠ざかっていたほうがよさそうです。