【福祉人の旅】リンゲルマン効果

リンゲルマン効果というものがあります。

人間とは集団の中に紛れると一人の時と比べてパフォーマンスが低下してしまうという心理効果です。

実験では、一人で綱引きをしたときに発揮した力を100とした場合、

二人ですると93%、三人ですると85%、8人でした時にはなんと49%まで低下したそうです。

これは人間が集団の中で作業すると無意識に手抜きをしてしまうことから「社会的手抜き」とも呼ばれます。

無意識ですからなかなか対策も難しいのですが、モチベーションが関係しているともいわれます。

綱引きのプロの方たちで同じ実験をしたところ、ほとんど力の低下は現れなかったそうで、

モチベーションが高い集団ではリンゲルマン効果が表れにくいそうです。

モチベーションを上げるには報酬であったり、適正な評価であったりいろいろですが、

まずは集団全体だけでなく、個々をしっかりと評価してモチベーションを上げることが大切なようです。