【福祉人の旅】勝手耳

ご高齢の方やそのご家族とお話をしているとよく「勝手耳」という言葉を聞きます。

「勝手耳」とは自分にとって都合の悪いことは聞こえず、自分勝手に聞こえる聞こえないを判断することを言うようです。

とはいえ、加齢に伴い聴力が弱くなると高音が聞こえなかったり、聞きなれない言葉は間違って聞こえたりすることは

よくあることで、すべてが自分勝手とは言えないかもしれません。

ただ、若い方でも性格により「勝手耳」もあるようで、

自分に都合の良い話やメリットのある話は素直に聞き、そうでない話は悪く聞こえるというものです。

例えば「お疲れ様」という労いの言葉も、親しく好感のある相手から言われると素直にうれしく思い、

険悪な関係や信頼のできない相手から言われると嫌味に聞こえるというものです。

同じ言葉でも人間関係や信頼関係によって聞こえ方が変わってしまうのは仕方がないかもしれませんが、

できるだけ、素直に聞けるようになりたいものです。