【福祉人の旅】ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果というものがあります。

「自分が優れている」という一種の思考の錯覚(認知バイアス)を指すものです。

ある大学において学生の成績と自己評価の関係を調べた時に考えられたもので、

成績の悪い人ほど自分が全体の中で占める位置を過大評価し、

成績優秀者は自分のレベルを控えめに評価しているそうです。

当然メリットデメリットがあり、

メリットとしては、

自己評価を盛り気味にすることで自尊心が高められ、恐れを知らずチャレンジできるようになります。

新規事業などを積極的に行う場合は必要不可欠な精神状態です。

デメリットとしては、

自分の能力を正しく評価できないと同時に他人の能力も正しく評価できなくなることです。

組織の上司などにこの傾向が強い場合は後継者が育たず、組織の成長が遅くなります。

まずはこのバイアスを理解し、自分を客観的に見ることが重要です。