認知症高齢者とコロナ

新型コロナウイルス感染症の感染者がどんどん増えています。

医療機関もひっ迫しており、軽症の場合は自宅療養となることがほとんどです。

そして、その自宅療養者には認知症高齢者の方も含まれます。

特に重度の認知症高齢者の自宅療養は大変困難で、

コロナウイルスに関する理解もなく、当然隔離や外出を控えるといった理解もありません。

そんな方を自宅で療養して頂くためには同居家族などの協力が必要不可欠です。

一人になると行動してしまう高齢者の方の場合は常に一緒にいなければなりません。

マスクや消毒、換気に留意しても限界があり、結果介助者が感染してしまうことも少なくありません。

感染してしまっても代わりの介助者がいない場合はそのまま介助をしなければならず、

発熱等の症状があっても介助をし続けなければならない場合もあります。

そして、このようなケースに行政や保健所などの支援はなく、頑張るしかないのが現状です。

高齢者施設などで感染者が療養となった場合はさらに大変です。

複数の認知症感染者と複数の認知症非感染者が混在する施設はどうしてもゾーニングがうまくできず、

結果感染者がどんどん増加していく場合があります。

そして介助者が感染し業務に従事できなくなった場合はどうなるのでしょうか。

介護に携わるものとして想像すると恐怖しかありません。