【福祉人の旅】運転免許

また高齢ドライバーの悲しい事故が起きてしまいました。

97歳で車の運転ができるほど元気にお過ごしの方が、このようなことになってしまい、ご本人やご家族のお気持ちを考えると複雑です。

おそらくご本人も免許の返納を検討されたことは何度もあるのでしょうが、

生活環境や地域の事情などで、返納するきっかけがなく今に至っていたのではないでしょうか。

そもそも今の運転免許制度は、今まで通り運転する、又は、全く運転しないという、

0か100かの選択をするしかない制度です。

運転しなければ買い物に行けない、移動できない地域や環境の方ほど、免許の返納は躊躇してしまうでしょう。

0か100ではなく、制限をするような、継続でも返納でもない中間の仕組みはできないものでしょうか。

例えば、一般道限定や昼間限定で運転できる免許や、

踏み間違い防止機能装着車のみ限定の免許とか、段階的に運転する機会を減らして事故を防ぐような制度ができれば、

もしかすると今回のような事故を減らすことができるのではと考えてしまいます。

高齢者=運転するなというような風潮は、その方の環境や状況を考えるといかがなものかと考えてしまいます。